無地の服や、襟元に違いが少ないデザインの服は、前後を判別しにくいことがあります。特に、タグがついていないズボンやスカートでは、どちらが前なのか迷ってしまうことも…。
今回は、服の前後を見分ける方法や、子どもには分かりやすい目印の工夫について紹介します。
服の前後を見分けるためのチェックポイント
前後が分かりにくい服を着る際に、簡単に確認できるポイントをいくつか紹介します。
- タグの位置を確認する
- プリントされた洗濯表示をチェックする
- 襟ぐりの形や首元のタグの位置を確認する
- スーツのスカートはスリットが後ろになると覚える
- デザインがはっきりした服を選ぶ目印になる簡単な刺繍を入れるそれぞれ詳しく解説していきます。
タグの位置を目印にする
多くの服では、品質表示タグが左側にくるようになっています。そのため、タグが左にあれば、前後を間違えずに着ることができます。
ただし、これは法律で決まっているわけではなく、縫製の慣習によるものです。そのため、一部の服では例外もあるので注意しましょう。
プリントされた洗濯表示をチェックする
最近はタグを省略し、洗濯表示を直接プリントしている服も増えています。
この場合、洗濯表示が首元や左側にあることが多いため、そこを目印に前後を確認できます。
特に、無印良品などのブランドではタグがなく、代わりにプリント表示が採用されていることがあります。
襟ぐりの形や首元のタグを確認する
基本的に、襟ぐりは前の方が広く開いていることが多いため、襟の形を見れば前後を判断しやすくなります。
また、首元にタグがついている場合、通常は後ろ側の内側についています。
ただし、襟ぐりの開きが少ないデザインの服や、タグを切ってしまった服では判断が難しくなることも。その場合は、別の目印をつけるのが良いでしょう。
スーツのスカートはスリットが後ろ
スーツのスカートは、デザインによっては前後を見分けにくいことがあります。
しかし、スリットは後ろ側に入っているのが一般的です。さらに、ファスナーが付いている場合は、スリットの上に配置されていることが多いため、これを目印にすると良いでしょう。
デザインがはっきりした服を選ぶ
前後が分かりにくい無地の服を避け、デザインがはっきりしている服を選ぶのも一つの方法です。
特に、前面にイラストや柄が入っている服であれば、直感的に前後を判断しやすくなります。
最近では、前後どちらでも着られるデザインの服もあるので、あえてそうした服を選ぶのも一つの選択肢です。
簡単な刺繍で目印をつける
無地の服は、毎回タグを確認するのが面倒に感じることもあります。
そんなときは、小さな刺繍を入れて目印にするのがおすすめです。
例えば、裾や内側の目立たない部分にバッテンや小さな印を刺繍しておけば、自分だけが分かる目印として活用できます。
服の前後を見分けるのに苦労している場合、今回紹介した工夫を取り入れることで、簡単に判断できるようになります。
日常のちょっとしたストレスを減らし、スムーズに着替えられるよう工夫してみてください!
タグがない大人用の服の前後を見分ける方法
タグがない服の前後を見分けるチェックポイント
タグがない服を着るとき、どちらが前か後ろか迷ってしまうことがあります。特に、シンプルなデザインのTシャツやスウェット、ワンピースなどは、タグを頼りにできないため、判断が難しくなります。
ここでは、タグがない大人用の服の前後を見分けるポイントを紹介します。
1.襟ぐりの形を確認する
多くの服は、前の襟ぐりの方が深く、後ろの襟ぐりは浅めになっています。
- 前側→襟ぐりが広く開いていることが多い
- 後側→襟が詰まっているデザインが多い
特に、Tシャツやカットソーの場合、この違いで前後を判断しやすくなります。
2.裁縫の縫い目やステッチをチェックする
タグがなくても、縫い目の構造で前後を見分けることができます。
- 前側→スムーズな縫い目になっていることが多い
- 後側→縫い目が少し厚めで、縫製の仕上げがしっかりしている
特に、背中側には補強のためのステッチや、生地の重なりがある場合が多いです。
3.プリントや装飾の位置を確認する
服のデザインによっては、前後の違いを装飾やデザインの配置で見分けることができます。
- 前側→ロゴやプリント、ポケット、ボタンが配置されることが多い
- 後側→何もないシンプルなデザインになっていることが多い
例えば、ブランド名が胸元にプリントされているTシャツや、ワンポイント刺繍があるトップスは、その位置を基準に前後を判断できます。
4.首元や裾のカットの違いを確認する
服のカッティングの違いからも、前後を見分けることができます。
- 前側→丸みを帯びたデザインや、前下がりのシルエット
- 後側→まっすぐなカットや、やや長めのデザイン
特に、シャツやブラウスでは、前の裾が短く、後ろの裾が長めのデザインになっていることがよくあります。
5.袖の付け方を確認する
袖の形にも、前後を判断するポイントがあります。
- 前側→肩のラインが自然で、スムーズに腕を動かしやすい
- 後側→肩甲骨付近にゆとりを持たせた作りになっていることが多い
ジャケットやカーディガンでは、背中側にタック(ひだ)やスリットが入っていることが多いため、そこを目安にすると良いでしょう。
6.ウエストの絞り具合を確認する(ワンピースやシャツ)
ワンピースやシャツなどでは、前側のウエスト部分が少し絞られていることが多いです。
- 前側→フィット感があり、体のラインが綺麗に見えるカット
- 後側→ゆとりを持たせたシルエットが多い
特に、女性用のワンピースやブラウスでは、前側が少しタイトに作られ、後ろ側にギャザーやタックが入っていることがよくあります。
7.パンツやスカートの前後を見分けるポイント
ズボンやスカートの場合、前後を見分けるポイントがいくつかあります。
- ウエストのボタンやファスナー→通常、前側についている
- ポケットの位置→後ろにポケットがついていることが多い
- スカートのスリット→基本的に後ろについている
- スーツパンツやデザイン性のあるボトムス→前にタックやプリーツが入っていることが多い
スーツのスカートやパンツでは、後ろにスリットやポケットがあることが一般的なので、それを目印にするのも良いでしょう。
タグがなくても、服のデザインや細かい特徴を観察すれば前後を見分けることができます。服を選ぶ際に迷ったときは、上記のポイントを参考にしながらチェックしてみてください!
子どもが服の前後を間違えないための対策
小さな子どもにとって、服の前後を判別するのは意外と難しいものです。大人のようにタグを確認する習慣もまだ身についていないため、別の工夫が必要になります。
ここでは、子どもが自分でスムーズに着替えられるようになるための対策を紹介します。
子ども向けの前後を間違えない工夫
ワッペンやシールで目印をつける
スタンプを使って簡単に印をつける
ボタン付きのズボンを選ぶ
後ろにポケットがあるズボンを活用する
前後のないデザインの服を選ぶ
大人が見て分かりやすい目印よりも、子どもが直感的に理解できる目印を工夫することがポイントです。前後が分かりやすくなることで、「自分で着替えられた!」という自信につながります。
では、それぞれの対策を詳しく見ていきましょう。
ワッペンやシールで目印をつける
前後の判別が難しい服には、ワッペンやアイロンシールをつけて目印にするのがおすすめです。
例えば、「ワッペンがついているほうが前」と教えてあげることで、迷うことなく着替えができます。
最近は100円ショップでも、かわいいワッペンや服に貼れるシールが豊富に販売されているので、手軽に取り入れることができます。
スタンプで目印をつける
「ワッペンをつけるのは面倒…」という方には、**シャチハタの「お着替えできるポン」**がおすすめです。
このスタンプは、水に強い油性インクで、肌着や靴下などにも簡単に目印をつけられます。
かわいい動物のスタンプを押すことで、子どもが楽しく着替えながら前後を判別しやすくなるので、忙しい親にもぴったりのアイテムです。
ボタンが前についているズボンを選ぶ
ズボンを選ぶ際は、前にボタンがついているデザインを選ぶと、直感的に前後を判断しやすくなります。
「ズボンはボタンが前にくるよ」と教えてあげるだけで、自然と覚えることができます。
ただし、ボタンがついていないデザインのズボンも多いため、購入時に前後が分かりやすいかチェックするのも大切です。
ズボンの後ろポケットを目印にする
一般的に、ズボンの後ろにはポケットがついていることが多いです。
「ポケットが後ろにあるよ」と伝えることで、子どもも判断しやすくなります。
ズボンを選ぶときは、ポケットの位置が分かりやすいデザインを選ぶと、より効果的です。
前後のない服を選ぶ
最近では、前後どちらでも着られる「前後2wayデザイン」の服も販売されています。
こうした服なら、どちらを前にしても問題ないため、前後の区別に悩む必要がなくなります。
「前後を間違えてるよ」と注意する必要もなくなるので、忙しい朝の支度がぐっと楽になります。
子どもに前後の区別を教える方法
子どもに服の前後を教えるときは、年齢や理解度に合わせて分かりやすく説明することが大切です。
一度で覚えられなくても、毎回の着替えのときに繰り返し伝えることで、少しずつ身についていきます。
また、目印の場所によって、声かけの仕方を変えるとより分かりやすくなります。
前後を教えるときの声かけ例
服の内側に目印
「目印が見えるように着ようね!」「動物さん(目印)と目が合ったらOK!」
服の外側に目印
「かわいいワッペンが前にくるようにしよう!」
着るときに持つ部分に目印
「目印を持って着てみよう!」
タグを確認させる
「ぴろぴろ(タグ)を探してみよう!左側にあるかな?」
遊び感覚で声をかけると、子どもも楽しく覚えることができます。
「間違えないで!」と焦るのではなく、できるまでゆっくり見守ることも大切です。
まとめ
大人も子どもも、服の前後がわからないと迷ってしまいますよね。
襟ぐりの形をチェックする(前は広め、後ろは浅め)
縫い目の作りを確認する(後ろ側が補強されていることが多い)
プリントや装飾の位置をチェックする(前側にデザインがあることが多い)
服の前後を見分けるポイントを押さえ、子どもには分かりやすい目印の工夫をして、スムーズな着替えをしてくださいね。