保育園のお弁当箱はなぜアルミ製?安全性やおすすめの選び方を解説

子育て

「保育園のお弁当箱はアルミ製にしてください」と指定されたけれど、プラスチックではだめなの?そんな疑問を持つ方もいるでしょう。

実は、保育園でアルミ製のお弁当箱が推奨されるのは、保温庫で温められるためです。プラスチック製では耐熱性に限界があり、変形や変色のリスクがあるため、アルミ製が選ばれることが多いのです。

しかし、「アルミ製のお弁当箱って安全なの?」と心配になる方もいるかもしれません。

そこで、本記事ではアルミ製お弁当箱の利点と注意点、さらには子どもに適したサイズやおすすめ商品もご紹介します。

お弁当箱選びの参考にしていただき、お子さんが楽しく保育園に通えるようにしましょう!

保育園でアルミ製のお弁当箱が指定される理由

保育園では、冬でも温かいお弁当が食べられるように、保温庫が導入されていることが多いです。この保温庫に対応できるお弁当箱として、熱伝導率が高く、温まりやすいアルミ製が選ばれています。

また、アルミ製はプラスチック製のように高温で変形する心配がないため、安全性の面でも適していると言えます。

アルミ製のお弁当箱は健康に影響がある?

「アルミ製品は体に悪い」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。「アルミが認知症の原因になる」という噂が一時期広まりましたが、現在では科学的な根拠がないことが明らかになっています。

厚生労働省の公式サイトでも、「アルミニウムと健康被害の因果関係は証明されていない」と記載されており、一般的な使用において健康へのリスクはないとされています。

したがって、保育園で使用するアルミ製のお弁当箱も安全に使うことができます。

アルミ製お弁当箱のメリット・デメリット

メリット
温まりやすい:熱伝導率が高く、短時間で温まる。
変形しにくい:プラスチックのように高温で溶けたり変形する心配がない。
長持ちする:耐久性が高く、壊れにくい。

デメリット
電子レンジ不可:アルミ製は電子レンジでは使用できない。
密閉性が低い:汁気の多いおかずには不向き。
デザインのバリエーションが少なめ:キャラクターものなど、子ども向けのデザインが限られている。

保育園でアルミ製のお弁当箱を使うメリット

アルミ製のお弁当箱には多くのメリットがあります。ここでは、特に保育園で使用する際の利点をご紹介します。

1. 衛生的でお手入れが簡単
子どもが使うものだからこそ、清潔さは重要です。アルミ製のお弁当箱は、表面にアルマイト加工が施されているため、汚れが付きにくく、洗いやすいのが特徴です。

プラスチック製のお弁当箱は、油汚れや食材の色移りが気になることがありますが、アルミ製ならその心配が少なく、石鹸で簡単に洗い流せます。

常に清潔に保てるので、安心して使えますね。

2. 丈夫で長持ち
子どもはお弁当箱を落としたり、乱暴に扱うこともありますが、アルミ製なら大丈夫。金属製なので、割れにくく、長期間使用できるのが魅力です。

例えば、「親子二代で30年間同じお弁当箱を使っている」という話もあるほど。多少のへこみはできても、それが味わいになり、思い出として長く愛用できます。

丈夫で長持ちするため、元気いっぱいの子どもにぴったりですね。

3. フタの開け閉めが簡単
アルミ製のお弁当箱はかぶせ式のフタが主流で、開け閉めがスムーズにできます。

プラスチック製のお弁当箱にはロック式やパッキン付きのものもありますが、小さな子どもにとっては開け閉めが難しいことも。その点、アルミ製ならフタを乗せるだけなので、子ども自身で開け閉めしやすいのがメリットです。

お弁当の時間にストレスなく、自分で扱えることで、子どもの自信にもつながるかもしれませんね。

 

保育園のアルミ製お弁当箱のデメリットと対策

アルミ製のお弁当箱には多くのメリットがありますが、一部デメリットもあります。しかし、少しの工夫で解決できることばかりなので、ぜひ参考にしてください。

1. 温度が伝わりやすい
アルミは熱を伝えるスピードが速いため、夏はすぐに温まり、冬は冷えやすいという特徴があります。

【夏の対策】
保冷剤や保冷バッグを活用する
おかずはしっかり冷ましてから詰める
できるだけ早く食べる

【冬の対策】
保温庫がない場合はホッカイロを添える(保育園で使用する際は確認が必要)
温かいスープや汁物を別容器に入れる

アルミは温まりやすく、冷めやすい素材ですが、適切な対策をすれば問題なく使用できます。

2. フタが開きやすい
アルミ製のフタは軽いため、子どもが自分で開けやすい反面、予期せず開いてしまうこともあります。

【対策】
ゴムバンドを使ってしっかり固定する
汁気の多いおかずを避ける

これらの工夫で、お弁当が鞄の中でひっくり返るのを防げます。

3. 電子レンジ・食洗機が使えない
アルミ製は電子レンジで使用できず、食洗機でも変色する可能性があります。

【対策】
レンジ不要の食材を選ぶ
手洗いすることで長持ちさせる

食洗機に入れられないのは少し不便ですが、手洗いすれば長く使えます。

年齢別おすすめのアルミ製お弁当箱サイズ

アルミ製のお弁当箱のメリットやデメリットは分かったけれど、「結局どのサイズを選べばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

保育園では限られた時間内で食べ終えることが大切なので、お弁当箱は普段の食事量よりも少し小さめのサイズを選ぶのがおすすめです。

  • 完食できる量を入れることで「食べきれた!」という達成感につながる
  • 適量サイズなら食事の時間が楽しくなり、自己肯定感もアップ
  • 空っぽのお弁当箱が戻ってくると、保護者も安心できる

ここからは、年齢別におすすめのサイズと、使いやすいアルミ製お弁当箱をご紹介します。

1歳児向け(280ml)

保育園に入園したばかりの1歳児には、280ml前後のコンパクトサイズがおすすめです。

この時期の子どもは食事量が少なく、「食べきれない」という意識もまだありませんが、完食できることで「ピカピカになったね!」と先生に褒めてもらえるのが嬉しいポイント。

  • 淵が丸く加工されているタイプを選ぶと安全
  • キャラクターデザインなら、食事の時間がさらに楽しくなる
  • 軽量で持ち運びしやすいものを選ぶと、お子さんも扱いやすい

例えば、アンパンマンや動物のデザインが施されたものは、子どもが喜びやすく、お弁当時間が楽しくなるきっかけになります。

2歳向けのアルミ製お弁当箱

1歳児よりも活発で好奇心旺盛な2歳児には、中フタ付きのアルミ製お弁当箱がおすすめです。

中フタは保温庫には対応していませんが、お出かけの際や家庭での使用時には汁漏れを防ぐため、便利なアイテムとなります。

デザインも豊富で、男の子向けの働く車や電車、女の子向けのうさぎやプリンセスなど、さまざまな選択肢があります。

お子さんと一緒に、お気に入りのデザインを選ぶのも楽しいですね。

3歳向けのアルミ製お弁当箱

3歳頃になると、トーマスやポケモン、プリンセスやキティちゃんなど、特定のキャラクターが大好きになる時期です。

そんな3歳児には、お気に入りのキャラクターが描かれたお弁当箱がおすすめです。

  • 仕切り付きで、おかずの味が混ざりにくい
  • 保温庫対応なので、温かいお弁当が楽しめる
  • ゴムバンド付きで、フタの開閉ミスや汁漏れを防ぐ

好きなキャラクターのお弁当箱なら、食事の時間がより楽しみになりますね。

年少・年中・年長向けのアルミ製お弁当箱

文字が読めるようになり始める年少さん以上には、名入れ可能なお弁当箱がおすすめです。

イラストレーターとコラボしたデザインも多く、カラフルでかわいいデザインが豊富に揃っています。

  • フォントや色が選べるので、特別感のあるお弁当箱に!
  • 名前入りなら、先生やお友達にもわかりやすく紛失防止にも◎
  • 世界にひとつだけのオリジナル弁当箱で、お子さんの気分もアップ!

自分の名前が入ったお弁当箱なら、子どもも大喜び!「ぼくの!わたしの!」と、保育園のお友達に自慢するかもしれませんね。

保育園向けのアルミ製弁当箱は100均で買える?徹底調査!

 

「できるだけコストを抑えたい!」
保育園用のアルミ製弁当箱が100均で手に入るなら、とても嬉しいですよね。

アルミ製の弁当箱は意外と高価で、1,000円以上することが一般的。
洗い替え用も考えると、なるべく安く購入できると助かります。

そこで、ダイソー・キャンドゥ・セリアの3店舗を調査し、100均で購入できるアルミ弁当箱の有無をチェックしました!

キャンドゥのアルミ製弁当箱は小学生向け

キャンドゥでは、アルミ製のお弁当箱を1種類発見!
価格:660円(税込)

特徴

  • 楕円型でシンプルな無地デザイン
  • 容量:約624ml(横15cm 縦8cm 高さ5.2cm)
  • 使いやすそうなサイズ感
  • しかし、保育園児向けのお弁当箱としては少し大きめ。
  • 目安として、年少児には400ml程度が適しているため、小学3年生以上にぴったりのサイズ感でした。

セリアにはアルミ製の弁当箱はなし

セリアでは、アルミ製のお弁当箱の取り扱いはありませんでした。
ただし、プラスチック製のお弁当箱は種類豊富で、子どもが好きなキャラクター柄、小さめサイズでフルーツ入れにも便利なタイプなどが充実していました。

保育園でアルミ製の指定がない場合は、セリアで子どもと一緒にデザインを選ぶのも楽しいですね!

ダイソーでは保育園向けのアルミ製弁当箱は見つからず…

ダイソーには、大容量の2段式弁当箱、懐かしのアニメとコラボした大人向け弁当箱など、多くの種類が販売されていましたが、保育園用のアルミ製弁当箱は見つかりませんでした。

代わりに見つけたのはキャンプ用品の「メスティン」

1合サイズ(約180ml)
1.5合サイズ(約270ml)

容量的には1~2歳向けのお弁当箱に近いですが、取っ手がついているため使いづらい可能性があります。
キャンプ好きなご家庭なら、メスティンを活用するのもアリかもしれませんね!

結論として、100均では保育園児向けのアルミ製弁当箱はほぼ見つからず、小学生向けのサイズがある程度でした。

保育園で指定されるアルミ製弁当箱を探す場合は、実店舗だとなかなか見つけられないので、ネットショップの方が選択肢が広がるかもしれません。

購入の際は、子どもの食べる量や扱いやすさを考えて、適したサイズを選ぶようにしましょう!

保育園のお弁当箱、名前が消えやすい?対策とおすすめの記入方法

保育園ではお弁当箱に記名が必須ですが、どこに書くのが最適か迷う方も多いでしょう。

保育士の知人によると、

フタと本体の2か所に大きく名前を書く
ゴムバンドを使用する場合は、ゴムバンドにも記名する

とのことでした。

お弁当箱のフタや本体、ゴムバンドはそれぞれ分かれてしまうことがあり、名前が消えたり読みにくくなっていると、持ち主を特定するのが難しくなるそうです。

万が一なくしてしまうと、お子さんが悲しい思いをすることにもなりかねません。そのため、フタ・本体・ゴムバンドにしっかり記名しておくことが大切です。

名前がすぐに消える原因

お弁当箱に書いた名前が、気づいたら薄くなっていたり、消えていたりすることはありませんか?

名前が消えやすい主な理由は次の3つです。

  • 毎日の食器洗いでインクが落ちる
  • ゴムバンドとの摩擦で削れる
  • 乱暴に扱うことで傷がつく

保育園児に「丁寧に使ってね」と伝えても、まだ加減が難しい年齢。お弁当箱の名前を長持ちさせる工夫が必要です。

名前を消えにくくする工夫

1. 書いた名前の上からテープを貼る
名前を書いた後にセロハンテープやラミネートテープを貼ることで、洗浄や摩擦による消えを防げます。
貼る際は空気が入らないように密着させるのがポイントです。

2. 防水加工のお名前シールを使う
テープを貼るのが面倒な場合は、防水加工されたお名前シールを活用するのもおすすめです。
毎日洗ってもはがれにくく、長期間使えるのがメリット。

3. 名入れサービスを利用する
より確実に名前を残したい場合は、名入れ可能なお弁当箱を選ぶのもひとつの方法です。
文字がしっかり刻印されているため、消える心配がなく、先生にもわかりやすいのが特徴。

お子さんにとっても、自分の名前が入った特別なお弁当箱は嬉しいもの。持ち物に愛着が湧き、大切に扱ってくれるかもしれません。

まとめ

保育園でアルミ製お弁当箱が推奨される理由は「保温庫に対応するため」
アルミ製の弁当箱は安全に使用できる(健康被害の根拠なし)
レンジ非対応などのデメリットはあるが、工夫次第で解決可能
衛生的で丈夫、扱いやすいというメリットが多い
サイズは普段食べる量より少し小さめがおすすめ
100均では保育園向けのアルミ弁当箱は販売されていない
名前つけは防水シールや名入れサービスを活用すると安心

保育園で使うお弁当箱を選ぶ際には、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。

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